Product
Company
AI information
Q&A
APM 777
English
驚愕のMg/Msワクチン
「驚異のMs/Mg生ワクチン」
バイオプロパティーズ社
デイビッド・ティンワース先生
1999.11.05 NBI国際シンポジウムにて
最初にここに参加できたことを感謝します。所さんとは10年のつき合いがあって、非常に今日は楽しみにしています。
今日は簡単ですけど、マイコプラズマ生ワクチンについてお話しいたします。ひとつは皆さんがすでに良く知っているワクチンで、もうひとつはまもなくお知りになるであろうワクチンです。20種類ぐらいのマイコプラズマがありますが、そのうち2種類が鶏にとって重要な病原体です。まずMG、マイコプラズマガリセプチカムが非常に重要な病原体です。マイコプラズマシノビエ、MSも非常に重要なもうひとつの病原体で、慢性呼吸器病、関節炎の原因となっています。
MG、MSの感染の特徴を今から話します。これは上部呼吸器へ感染する病原体でありまして、一度感染すると一生涯そこに残っています。一生涯感染するということがマイコプラズマ生ワクチンを開発する上で重要なポイントになっています。マイコプラズマの病原性は株によりさまざまです。また、ストレス、その他の病原体の散在によって病原性が異なります。いいワクチンは感染局所で有効な免疫をするもので、MGが上部呼吸気道へ侵入してきた時にそこで防御できるかが重要なポイントとなります。不活化ワクチンは非常に高い抗体を産生しますが、局所での感染防御には血中抗体はあまり関与しません。MGやMSはいったん感染すると一生涯感染が持続し、鶏はキャリアーとなり、垂直及び水平感染して雛や同居鶏に感染を起こします。私たちはマイコプラズマが一生涯感染するということを利用してワクチンを開発してきました。開発したMG及びMS生ワクチンも一生涯上部気道に定着して、その結果一生涯免疫を持続することができます。感染局所で非常に有効なな免疫を誘起して、その効果を一生涯持続させることができます。
MG及びMSワクチンの特徴
・上部気道の主要な病原体
・感染は鶏群の一生涯持続する
・病原性は株により様々
・他病誘発要因
下はMGMS対策のフローチャートですが、養鶏業界がとりうるオプションは2つ、すなわち撲滅するかワクチンでコントロールするかという方法です。日本もそうですがアメリカも長い間、鶏群を陰性にするという方法をとってきました。この方法は原種鶏では成功しています。しかし、種鶏や採卵鶏ではこの方法はあまりうまくいきませんでした。
共存という方法のひとつとして抗生物質を使用することがありますが、先進国では抗生物質の使用に対する規制が厳しくなってきていますので、抗生物質はこれらの国では選択肢とはなりません。食の安全性ということでは、最近は家畜では抗生物質を使うということはなくなっています。ヨーロッパとオーストラリアでは鶏に抗生物質を使うことが法律で禁止されています。ですからワクチンによるコントロールが最近では勧められています。ワクチンの選択肢としては生と不活化ワクチンの2種類があります。過去には不活化ワクチンはかなり使われていましたが、効果、生産成績の面では不活化ワクチンはあまりよくありません。不活化ワクチンの場合は接種反応が強く、その結果、採卵鶏では増体が悪くなり産卵に悪影響を及ぼします。ストレスを与えてあまりよくありません。ですから、接種反応のほとんどない生ワクチンが広く使用されるようになってきています。
最初の生ワクチンはジョージア大学のクレベン先生によりF株が開発され、よく使われています。F株は非常に有効性が高いのですが、若干病原性が残っています。また、同居感染性がかなり強く、同居感染した鶏の生産性に影響を与えることもあります。また、七面鳥に対して高い病原性があり、七面鳥の飼育が多い地域では問題になっています
。
バイオプロパティーズはメルボルン大学のケビン・ウイットヤー先生と共同で弱毒の生ワクチン、を開発しました。同様な手法でMSについても生ワクチンを開発しました。インターベッド社の6/85株を使用した生ワクチンは免疫持続が悪く、一生涯有効な免疫が続きません。
今からMG生ワクチン、ts-11とMS生ワクチンに付いて特徴をお話しします。ts-11は突然変異誘発剤を使って突然変異させた弱毒株です。その選択の指標には、温度感受性をマーカーとして使用しました。この株は33度の低温ではよく増えて、鶏の体温に近い39.5度では増えにくいという特徴をもっています。突然変異はもう一ヶ所起こっていて、その変異も病原性の低下に寄与しています。ts-11はこの他にもワクチン株として優れた特徴を持っています。
Mg ts-11株の作出
・突然変異株で作出された非病原性株
・選択マーカーとして温度感受性を利用
・他の変異が病原性の喪失に寄与
ひとつは同居感染性がほとんどないということです。同居感染性がほとんどないということは種鶏では特に有用で、このワクチンの使用によりMG汚染鶏群から野外Mg株を排除し、バイオセキュリティが良い場合は、その後でワクチンの使用を止めると鶏群をMGフリーにすることができます。ts-11免疫鶏では、強毒株の攻撃に対して呼吸気道感染を防御します。この防御効果は一生涯続き、その効果は不活化ワクチンよりも優れています。その結果、卵の生産性がよくなります。ワクチン接種がうまくいったかどうかは、このワクチンは抗体を産生しますので、それを調べればわかります。ただ、抗体と防御との関係はMSほど強くはありません。抗体を産生するという点がインターベッド社の6/85株と大きく異なる点です。
ts-11の効能・効果
・呼吸器系からの攻撃を防御
・防御は一生涯持続
・不活化ワクチンより有効
・産卵を改善させる
・抗体を産出するが防御との関係は不明確
Copyright (C) 2006 Nippon BioLogicals,Inc. All rights reserved.